家宅捜査に対する抗議文

さいたま地方裁判所
埼玉県警宛

埼玉県警による二度、総計四回にも及ぶ<家宅捜査>に強く抗議します。
4.11、「外国人追い出しデモ」へ抗議して「現行犯」逮捕された2名について、さいたま県警は4月13日にそれぞれの自宅、引き続き4月24日に、それぞれの職場、知人宅に、証拠物品の押収目的の家宅捜査を行い、自宅のパソコン、ちらし、メモ、事件とはまったく関連のない新聞などを押収しました。
私たち救援会は、埼玉県警ならびにさいたま地方裁判所に強く抗議します。
そもそも今回の逮捕者については両名とも「現行犯逮捕」とされており、自宅や職場などに隠すべき物証など、あろうはずがありません。また<被疑事実>に照らしても、埼玉県警による、この総計4回に及ぶ家宅捜査はまったく恣意的なものです。
また、このようなさいたま地方裁判所は、警察が仕立て上げた「<被疑者>は刑事を殴った」などという事実無根の主張によって、この家宅捜査を許可するという、司法権の濫用を行っています。のみならず「外国人追い出しデモ」を主催した右翼団体の「被害届け」に基づいて、その外国人差別、外国人排斥に加担しているとも言わざるをえません。裁判所が外国人に対する憎悪を煽り、差別を扇動するような行為を容認することにつながりかねません。
私たち救援会はこの総計4回にも及ぶ恣意的な家宅捜査について、埼玉県警ならびにさいたま地方裁判所に対して、断固として抗議の意を表明します。


 2009年4月25日 
「外国人追い出しデモ反対行動」救援会